桑田真澄のNZオープン挑戦記

4日間ともにプロアマ戦として開催される本大会には日本から元プロ野球選手の桑田真澄さんが出場。ベストスコア69の腕前である桑田さん。過去にはチャレンジツアー「富士カントリー可児クラブチャレンジカップ」やレギュラーツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」に推薦で出場した経験もある。プロと一緒にラウンドするプロアマ方式でどのようなプレーを見せるのか注目です。

【大会3日目】

チームスコア -24(CUT)
ペア:武藤俊憲

最終ラウンド進出の上位10チームを目指して予選ラウンドとは異なり、戦略を変えて「攻めのゴルフ」で臨んだ大会3日目。作戦変更が功を奏して通算24アンダーまでスコアを伸ばし、ホールアウト時点では前日の34位から6位まで順位を上げたが惜しくも2打足りず脱落となったが、ラウンド後に「楽しかったです」と満足な表情でインタビューに応えてくれた。

(ホールアウト後インタビュー)

「良いショットもあったけど、今日もアプローチとパターで凌いだ感じです。 特にドライバーの調子が悪かった。前半でしっかりと当たったのは1 回くらいです。途中から武藤プロの スイングを見て、肩をしっかりと入れてスイングをしていることに気 づいて、肩を意識して打つようになったら後半は良いショットが出るようになりました。今日は途中で 1 回ピックアップしましたが、スコアは80 回くらいだと思います。良いゴルフが出来たし、楽しかったです。」

大会前のインタビューで「試合を通じてもっとゴルフが上手くなりたい」と貪欲な姿勢を示していた桑田さんらしく、最後は今大会で感じた課題も話してくれた。

「プロのアスリートはいつも思ったようにはいかない。出た結果に対して、どのようにプラスにしていくか。今回一緒にプロの方とラウンドをさせてもらって、「野球」と「ゴルフ」の違う点がわかりました。野球はピンチになればなるほど騒がれる中で集中力を高めていく。一方でゴルフはシーンとした中で集中してくので全く違う。僕の場合はパターでもショットでも、周りにいる人が喋ったり動いてもらった方がやりやすいんです。シーンとしてしていると、いつものようにプレーするのが難しいと感じました。次の課題はサイレンスの中で集中していくことに慣れることです。」

桑田さんの向上心は止まらない。


【大会2日目】

チームスコア -14(34位タイ)
ペア:武藤俊憲

大会初日、やや緊張感もあったという桑田さんだったがこの日はリラックスした雰囲気で本領を発揮。チーム戦のためボールをピックアップすることも可能で桑田さん自身のスコアは出ないが、「今日はスコアを全部つけようと思ってピックアップしないでプレーしました。お陰様で78(前半38/後半40)で回れました。出だしはダブルボギースタートだったので上出来です。」と初めてプロの試合で70台を出すことができたラウンドを喜んだ。

大会前には「試合を通じてもっとゴルフが上手くなりたい」と貪欲な姿勢を示していたが、この日のラウンドを振り返って、「僕にとってはタフなコースですが、プロのスイングを観ながらいっぱい吸収させてもらいました。」と向上心は止まらない。

▼【無料動画】大会2日目桑田さんハイライト
現地メディアも注目。ホールアウト後には地元ニュージーランドの新聞社の取材も。


【大会初日】

チームスコア -2(49位タイ)
ペア:武藤俊憲

今大会はプロ1人のストローク戦のほか、プロとアマチュアが2人1組でペアとなり、各ホールの良い方のスコアを採用するチーム戦も行われている。予選ラウンドで武藤俊憲とペアを組んだ桑田真澄さん。

大会初日はザ・ヒルズをプレーし、6アンダーの49位タイで終えた。2人のうちどちらか良い方のスコアを採用するため、プロ・アマチーム戦のトップは13アンダーとリーダーボード上位はビッグスコアに。

<ホールアウト後のコメント>

桑田真澄さん「今日は武藤さんがリードしてくれました。武藤さんから気負わないで楽しみましょう!と言ってもらえて、途中から自分のゴルフをしようと思いました。最終ホールでバーディが1つ取れて安心しました。明日も自分のゴルフを心掛けて頑張ります。」

武藤俊憲「前半でいきなり連続ボギーだったので・・・そこから2アンダーなら、まあまあかなと思います。明日のコース(ミルブルック)はパター勝負になって来るので、明日までにしっかりと修正をして望みたい。桑田さんと初めてのラウンドでしたが上手いです!スイングの音がアマチュアじゃない!ショートゲームの距離感、コントロールは抜群でしたね。さすがだと思いました。明日のラウンドも楽しみです。」

予選通過を目指して、武藤・桑田ペアは大会2日目ミルブルック・リゾートをプレーする。
(日本時間AM8時11分スタート)


【練習ラウンド】

ゴルフネットワークの中継で現地リポーターを務める杉澤伸章が練習ラウンドを終えた桑田さんを直撃。ゴルフにも通じる桑田さんの野球哲学とは?

40歳で野球を引退してから真剣にゴルフを始めたという桑田さん、「スポーツは上手くなればなるほど楽しいし、自分の思うようにプレー出来ればもっと楽しくなる」とゴルフにも情熱を注ぐ。今大会についても「試合を通じてもっとゴルフが上手くなりたい」と貪欲な姿勢を示す。

「最近はフェードとドローが打ち分けられるよう練習していますが、フェードが打てるようになるとドローが打てなかったり、ゴルフって本当に難しいですよね」とストイックな姿勢は野球をやっていた頃とは変わらない様子。

【桑田さんのクラブセッティング】

道具へのこだわりもあるという桑田さん。「野球にしてもゴルフにしても何事も“自分らしさとは何か”が自分の中でいつもキーワードになっています。ゴルフの道具にしても、流行とか飛ぶからという理由ではなく、自分はどういうタイプで自分には何が合っているのかを考えて選びます。常に仮説と検証の繰り返しですね」

プロ野球選手として一流を極めた桑田さん。野球はゴルフに通じる部分があるという。

「野球のピッチャーとゴルフは似ていると思います。共通点は1球1球、気持ちを切り替えてやらなくてはいけないところ。ドライバーがナイスショットだったとしても、次のセカンドでミスをしたら1打目の良いショットが活きてこない。だから良いショットをしても、悪いショットをしても気持ちを切り替えて次に入っていくことが大事だと思っています。ピッチャーも同じで、良いボールがストライクに決まっても1ストライクにすぎない。次の2球目が大事で、良いボールの余韻に浸って、次のボールが甘く入って打たれてしまったら意味がないんです。」

2010年からニュージーランドでワイン作りをやっている関係で今大会への出場が決まったという桑田さん。練習ラウンドを終えて「プロのトーナメントセッティングはやはり難しいですね。なかなか気持ちよく打たせてくれません。普段やっているゴルフとは全く違います」とコメント。

それでも、「今回も恐らく打ちのめされると思いますが、こういう経験は自分にとって財産になりますし、上達への1つの鍵になると思います」とプロトーナメント出場への意欲を語った。

予選ラウンドは「大会親善大使」の武藤俊憲とペアを組む。予選通過を果たし上位フィニッシュとなるのか、アマチュア部門の戦いにも注目だ。

【関連ニュース】桑田さんと同組!“大会親善大使”の武藤は5度目の参戦


 

 


桑田さん自らが作ったニュージーランドワイン


【桑田真澄さん一問一答】

Q.ゴルフ歴:30年

Q.年間ラウンド数:約30回

Q.HC:5

Q.ドライバーの平均飛距離:250ヤード

Q.ベストスコア:69

Q.ゴルフを始めたきっかけ
巨人の選手会ゴルフ

Q.初ラウンドの思い出
こんなスポーツのどこが楽しいのかわからなかった

Q.スイングについて、ご自身が一番大事にしているポイント
リズム

Q.野球とゴルフで共通していると思う点
投手に似ているところがあり、1球1球気持ちを切り替えなければならない

Q.ニュージーランドについて。
ニュージーランドではワイン農園を所有していて、2010年からワイン作りを勉強させて貰っている。

Q.ニュージーランドオープンへの意気込み
難しいコースセッティングだと思いますので、1つでも多くパーを取りたい。

<プロフィール>
桑田 真澄 (くわた ますみ)
1968 年 4 月 1 日 兵庫県生まれ、大阪府出身。
身長174センチ、 体重80キロ、血液型 AB。

1985年、ドラフト 1 位で読売巨人軍に入団、メジャーリーグにも挑戦し2008年3月に現役を引退。通算173勝。現役引退後は野球解説者として活躍するほか、2010年には早稲田大大学院スポーツ科学研究科修士課程を修了。2016年には東京大学大学院総合文化研究科を修了。その他、評論、執筆活動、講演活動を行っている。